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なぜ借入残高表を作るのか?
●自ら情報開示することが大切
借入残高表とは、各金融機関からの融資の状況を一覧表にしたものです。融資を申し込むと、必ず前月末の他の金融機関からの借り入れの残高を確認されます。ということは、それだけ金融機関が借入残高を重要視している、ということでもあるのです。金融機関というのは、他の金融機関の融資状況に非常に敏感です。他の金融機関は業績悪化をいち早く察知して融資を引き揚げているのではないか、他と比べて無担保融資が多すぎるのではないか――といったようなことを借り入れ残高を通して判断するのです。こうした借り入れに関する情報は決算書に記載されますので、偽ることはまず不可能です。もし嘘が露見すれば最悪の場合、融資が引き揚げられる恐れだってあります。どうせ開示される情報であれば、借入残高表にして自ら情報開示した方が好印象を持たれ、融資交渉もスムーズに進むのではないでしょうか。
●融資の戦略を策定する時に有効
とはいえ、現状で借入残高表を作成している中小企業は、意外に少ないものです。返済額は引き落としのあった通帳で確認するぐらい、といった杜撰な会社も結構あるようです。しかし、これではいくら残高があって、いつ返済が終わるのかわかりません。各金融機関からの融資の状況を一覧表にすると、返済が進んで融資枠が空いていそうな銀行、最近借りたばかりで枠がなさそうな銀行、といったような点がたちどころに把握できます。つまり借入残高表は、融資の戦略を策定する時に有効に働くわけです。また借入状況だけでなく、担保状況や信用保証協会の利用状況、各金融機関と取引状態を正確に把握していれば、それだけ融資を申し込んだ金融機関の対応も真剣味が増そうというものです。
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